2006年06月11日

第6話 鈴の女

一夜明けて。

Sena「ときにArlon、昨夜は何処かに出かけていたの?」

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Arlon「姉さま、野暮なことは訊きっこナシですよ…。美しい女主人の所に伊達男の食客…何もドラマが生まれないとお考えですか? ふふふ…。」

さ・・・さすが隠密。澱みなくサラリと受け流すあたり、やはり…。
いや、ここでは言いますまい。

昨夜、悪戯心を出して兄さまを尾行したばっかりに、僕は兄さまが僕らと行動を共にする本当の理由を垣間見てしまったのです。

Sena「Janの姿も見えなかったようだけど?」

ぼぼぼぼぼ僕はほら、姉さまたちが遣り残した、皿洗いと…そ、そう、生ごみ捨てに。
って言うか、二人とも皿洗いの件は綺麗さっぱり忘れていらっしゃる。


Sena「おほほほほ!Arlonったらお盛んねぇ♪それに比べてJanは…少しはArlonを見習いなさいな。 いつまでもチェリーボーイを売りにしてるようじゃあ、良き家柄の女性にお近づきになれませんことよ?そんな事だから、Lisa程度の小娘とさえ…」

ちょ、姉さま!Lisaもチェリーボーイも関係ないじゃないですか!
だいいちそんなもの売りにしてないし、Lisaと僕は清い交際を…

 

???「まったく、公の場所で人の名前を、それも大声で連呼しないでくださる?」

 

そ、その声は…。

 

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Lisa!

なぜ新大陸に!?

 

Lisa「おやか…ゴホン、失礼。Bustorのおじ様から、Janの正式な婚約者として認めていただくべく、期間限定で3馬鹿… じゃない、皆さんと動向するお許しをいただいて参りましたの。」

そうか…お父さまの計らいで!
わかったよLisa!また君と過ごせるなんて夢みたいだよ!

それじゃあみんなでリボルドウェのバラックに帰r

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Sena「おいそこのチェリー、いやさ童貞」
な…なんですか姉さま。っていうかより直接的な表現に言い直さなくても。

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Sena「お天道様が許しても、あたしゃ許さねぇ。このあばずれと1つ屋根の下で暮らすなんざぁまっぴらゴメンだね。追っ払いな!」

ちょっと姉さま…!?

そう、姉さまは、僕と一般階級の出であるLisaが一緒になることには反対なのです。

もともと根拠もなく家柄に拘る人なのですが、どうやら姉さまが出戻りである事にも関係があるらしいのですが…。

「あーらお姉さま、ご自慢の下僕がワタクシに取られると思って……怯えてらっしゃる。歳のわりに可愛らしい一面もお持ちなのねぇ。 くすくす♪」

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Lisaも挑発シテルー! 

何この嫁vs小姑戦争の前哨戦。

 

 

 

 

しかし、移民局や開拓支援本部の援助は、同じバラックに住む家門でなければ認められません。なので生き馬の目を抜く新大陸に、 Lisaのような世間知らずを放り出すわけにもいかず…。

幸い、口から先に生まれた男、Arlon兄さまが二人をなだめて賺して、やっとの事でリボルドウェのバラックにたどり着きました。

それから数日、針のムシロのような共同生活を始めて数日たったある日のこと…。

 

 

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あれ、Lisa…一人でどこへ?
商店街方面ではないし、道に迷ったのかな…。

よし、追いかけて一緒にバラックへ帰ろう…ってあれ?

 

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Σ(@△@;

何だあの男…。Lisaとやけに親しげな!

 

謎の男「セイウチ」
Lisa「萌え萌え」

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二人「ばきゅん♪」

 

お ま え も か ・・・ orz

 

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Lisa「ばっきゅぅうん(はぁと」

 

何でそんなにノリノリですか…Lisa…。

 

posted by Jan=Paul at 03:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月19日

第5話 猫に鈴

「ふう、落ち着いた。助かりましたマダム。そしてSenaもJanも、すまなかったね。」

カフェ『セイウチ』のマダム、リサさんはにっこり微笑むと、僕たちの食器を下げ始めました。

なにはともあれ、ご無事で何よりです、兄さま。

「まったく、Arlonは鍛え方が足りないのですわ。私がJanの様に頑丈に鍛え上げて、肉の盾として使って…」

だからあんたが言うなと…姉さま。また肉の盾とか言ってるし。

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「ノンノン、姉さん、僕は貴女が優雅に暮らすため…Bustor家を更に発展させなければなりません。僕が若くして命を落とすなど、 “あなたの為に”あってはならないこと。」

おいまてよ詐欺師…いや兄さま…。

「姉さまの生活の安定の為にも、今の僕にはBustorを継ぐ事だけを考えさせて下さい」

うまく逃げたー…(゜Д゜)

「まあ、Arlon…そこまでして“私の”栄光の為に尽力を…。あなたの気持ち、しかと受け取りました。 肉盾はJanにしか頼めないわね」

昔から兄さまはこういう人でした。
うまく姉さまのご機嫌をとり、父さまさえ煙にまき、嵐(姉さま)を避けるために海外留学と称して逃亡。
持ち前のルックスと饒舌を武器にシガラミをすり抜け、時には利用し…とにかく、調子のいい男なのです。

しかし兄さま、留学中のあなたが何故新大陸へ?

「ああ、二人が新大陸にに居ると父さまから聞いてね。新学期までのバカンスを利用して会いに来たのさ。」

そうですか…相変わらず優雅なことで。

リサ「あの、そろそろ閉店ですのでチェックのほうを…」

Σ(@Д@|||)

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3人「ごめんなさい」

その夜、しっかり請求された3人分のチョコラテとアボカドサンドの代金が払えない僕達は、セイウチカフェの“軒先” で雨露を凌ぐ羽目になりました。
お約束の皿洗いと、明日の朝、開店前の掃除に料理の仕込みの手伝いまで約束させられ…。

 

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「こうして3人で横になるのは何年ぶりかな、Jan。昔を思い出すよ…」

そうですね、兄さま。
床が石じゃなければどんなに幸せでしょう。

おや、姉さま…こんな場所でもグッスリ眠っていらっしゃる。

 

夜も更けたころ。

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あれ、兄さま…こんな時間に何処へ?
また何処かの女性と逢引でもするのかな…。

久しぶりに姉兄と川の字で眠ったからでしょうか。
子供の頃のような悪戯心と好奇心を覚えた僕は、明日の朝兄さまをからかってやろうと、こっそり後をつけてみるのでした。

しかし偶然にもそこで、僕は兄さまの、言わば裏の顔を見てしまったのです。

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兄さま、こんな路地裏に何の用が…?
逢引って雰囲気じゃあ無さそうだし…。

 

!?


 
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謎の男「セイウチ」
Arlon「萌え萌え」

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二人「ばきゅん♪」

 

なに「ばきゅん♪」って…。
あ、相方の謎の人、動作に若干照れが見られます。
それに比べて兄さま、ノリノリでいらっしゃる。

って、そんなことで感心してる場合じゃなく!
これは…?

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謎の男「ふむ、本物の“鈴”だな」
Arlon「ああ」
謎の男「どうでもいいが、この合言葉はどうにかならんのか」
Arlon「父さまの指示だ。不満があるなら貴殿との契約は打ち切るしか…」
謎の男「判った。それより、お館様(Bustor家頭首、つまり父さまです)からの司令と接触成功の報酬だ。受け取れ。」
Arlon「確かに。」
謎の男「以上だ。今後もターゲットから目を離すな。それじゃあな。」

 

え?兄さま、“鈴”とかコードネームで呼ばれてるし、ターゲットって、僕ら!?

Arlon「判った…っておい、忘れてるぞ」
謎の男「あ…やっぱりやるのか…」

Arlon「セイウチ」
謎の男「萌え萌え」


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Arlon「にゃん♪」

謎の男「…」

Arlon「おいどうした?ほれ、にゃん♪

 

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謎の男「おい、やっぱりあのじじいボケてるぞ!なんだこれ!?なんだこれ!?にゃんって?ねぇ、なにこれ!

Arlon「静かにしろ!誰かに感付かれたら…。くっ…止むを得ん、許せ!」

 

(# ゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン


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Arlon「やはり並の隠密には荷が重かったか…。誰にも見られていなければ良いが…」


…なに?隠密って!
兄さま…いや、え、それより父さま…にゃんって?
っていうか死んでるし、あの人!

ああっもう!ツッコミみどころが多すぎて何がなにやら!

 

…ん?

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衛兵「おい、そこに誰か居るのか?」

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Jan「にゃん♪」

衛兵「なんだネコか…」

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う…つい…orz

posted by Jan=Paul at 14:16| Comment(2) | TrackBack(1) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

番外編 党首さまといっしょ!

「徒党を組むなど弱者の戯言!」と、訳の判らない持論を振りかざして天涯孤独を気取って暴走を続けていた姉さまですが、 何故かLove_All家の恭子さまに心酔してしまったらしく。
我が家もいよいよ乳頭…じゃなく入党する運びとなりました。

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つくづくセレブっぽいものに弱いですね、姉さま。アンドレ先生といい、今回の恭子さまといい…。

「そんなア○スの小さいことを言っているから、あなたはいつまでたっても小物なのですわ、Jan。 東洋のえらい人もこんな事を言ってるわ…。」

アヌ○って…しかも「東洋のえらい人」って、なんだか頭悪そうなんですけど。
で、その「えらい人」はなんと?

「長いものには巻かれろ」

まあ、当たらずとも遠からず。

 

そんなわけで、本日は未開の地に赴くのはしばしお休み。
党首さまのナンパこと勧誘活動を文字通りお邪魔。

未開の地で魑魅魍魎と切った張ったするばかりでなく、街で道往く華やかな人たちと交流するのも新大陸ライフの楽しさですね♪。

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図らずも「眼鏡ッ娘」を中心としたスリーショットに微萌えするBustor三兄弟。

ヒューマンウォッチングもまた楽し。
と言うわけで、勧誘開始!
個人的には眼鏡ッ娘希望!

早速記念撮影、パチリ。

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ちょっとちょっと!僕が写らないじゃないですか!

次は勧誘中の1コマ。
アナタのハァトを狙い撃ちっ!

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バキューン♪ 

あれれ、何故か苦悩されていらっしゃる。
流石に我々のアバンギャルドな勧誘は、 なかなか育ちの良い皆様には受け入れ辛いご様子。
これでは完全に、恭子さまのお邪魔になってしまいます。

そこで党首さまの絶妙トーク一本で直球勝負!
おお、さすが党首さま、立て板に水の勧誘トーク!

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アッー!

Arlon兄さま!なに涼しい顔して恭子様のお尻触ってますか!
流石の姉さまも苦悩されていらっしゃる。

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ばふっ 

ああ、こんどは凛々しく演説する恭子さまのお胸に顔をうずめていらっしゃる。

なんだか兄さままで恭子さまに心酔し切ってしまったようです。
だからってセクハラはいかがなものかと。

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恭子さま 「エチー」

ん、あんまり気にされてないご様子で。

 

 

 

posted by Jan=Paul at 11:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月12日

第4話 港町の落日

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Arlon兄さまが意識を取り戻したとき、既に町は夕闇に包まれておりました。

兄さまは意識を失っている最中、うわごとのようにカフェ『セイウチ』のことを繰り返されるばかりでした。
『セイウチ』と言えば、コインブラ(coimbra)にあるカフェの名前。

コインブラはグラナド・エスパダ大陸の玄関口とも言うべき港町。
きっと兄さまは新大陸を訪れ、初めてこの町に降り立ったとき、どなたかに良くしていただいたのでしょう。
心細い旅先での親切は、忘れがたいものです。
稀代の詐欺師と言えども人の子、鬼の霍乱とは言わないまでも、臥せった時には人の情にすがりたくなるものです。
それで無意識にその方の居る町と、関連の深い店の名前を口にしたのでしょう。

まあ、現実問題として病院に懸かるお金も無い僕達は、兄さまの恩人を頼る他なかったわけではありますが・・・。

 



カフェ『セイウチ』に居たのはリサ・リンウェイという女性。
む、奇しくもマイハニー、Lisaと同じ名前…ですがまあ、偶然でしょ。
何かの暗示ってわけでもなし…ねぇ。

 


そんなことより、兄さま。
この女性目当てにこのカフェに来たかっただけですか。

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確かに、兄さま好みの、「布が少くて美しい女性」です。

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リサ・リンウェイ 「あの、大丈夫ですか?具合、悪そうですけど…。」

すみません…ちょっと兄さまが体調を崩してしまいまして。
一休みさせて頂けると助かるのですが…。

リサ・リンウェイ 「それでしたら是非、お店の中へどうぞ。『セイウチ』名物のアボカドサンドとチョコラテでもお召し上がりになって、 ね?」

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きゅぴーん 

Arlon 「是非いただききます、美しいマダム」

兄さま…回復はやっ。
やっぱりお得意の狸寝入りだったのですね。

リサ 「でも、コインブラ近辺で行き倒れなんて最近珍しいですね。開拓移民が増えて街道も安全になったと聞いてましたのに・・・。」

Sena 「ええ、ちょっと、異常気象に巻き込まれただけですわ!ああ、自然って恐ろしい…おほほほほ」

そりゃイノシシが天から降るなんてねぇ…。未開の地とはいえ、開拓王でも思わないでしょ。

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何故ちょっと得意げですか、姉さま。


っていうか、姉さまは黙っててください。
ややこしくなるんで。

まさか病院にかかる金もなくここに辿り着いたとも言えず、ましてやこの時リサさんのご厚意と思っていた飲み物とサンドイッチに、 きっちり消費税&サービス料つきの料金がかかるとは思っていなかった僕たちは、基本にして古典とも言うべき 「皿洗い」を、生まれてはじめてここで体験することになるのです。

 

その頃。

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女 「Jan!Janはどこなの?」

男 「お嬢さま、桟橋で走られては…危険です!」

女 「煩い、えーと?」

男 「は、私の名は…」

女 「えぇい、めんどくさ。お前はガード君A。決定!」

男 「いや、私にはれっきとした…」

女 「おだまり、ガード君A!ここにJanが居るんでしょ?あんたもBustorのおじさまが付けて下さったあたしの護衛なら、 さっさとジャンの一人や二人さがしてらっしゃい!」

男 「御意!Lisaお嬢様!」

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Lisa 「覚悟なさい、Jan=Paul…私の玉の輿…うふふふふ」

もう1つの嵐が新大陸を席巻しようとは、開拓王でも予想だにしなかった事でしょう。

 

 

posted by Jan=Paul at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

第3話 弱肉強食

結局お父様から頂いた資金は二人分の帽子代に消えました。
ついでに私の帰りの船賃までも。

もう後には引けません。

なんとしても帰りの船賃を稼ぎ出して故郷に帰らなければ。
姉さんを大陸に残して、私だけでも…。

とは言うものの、新大陸生活に一日の長がある姉さまを出し抜こうなどと、私が間違っておりました…。

ここは生き馬の目を抜く新大陸。そして夢と希望と野心と混沌に満ちた世界なのです。
この地でどのように開拓民が収入を得て、日々生活していくか。

その方法は、不本意ながら、まだまだ姉さまに学ばねばならないようです。

 


 


既に金欠病をひしひしと体感しているらしく、白いオカマ野r…もとい、アンドレジャンジール先生の取り巻きは辞めてしまったようです。
しかし、染み付いた贅沢体質はそう簡単に抜けません。

最近の姉さまはと言えば、連日連夜「おいしいものが食べた〜い」を連呼。
とうとう全ての欲望が食欲へと変換されたらしく、野獣を倒して得たなけなしのVis(グラナド・エスパダ大陸での通貨です) が食費に消える毎日なのです。

まあ、色気より食い気と考えれば、幾分健全ではありますが。

「Jan、ミルクを。フェルッチオミルクを大盛りでね。
それから新鮮なフルーツが欲しいわ。マンゴーでもグアバでも、南方のビタミンたっぷりプリーズ♪」

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ミルク大盛りって姉さま…。


姉さま、 高級フルーツを買い込むほどBustor家の経済状況は芳しくありません。
現在のBustor『グラナド・エスパダ』分家のエンゲル係数は100%ですよ?

※エンゲル係数
 収入における食費の占める割合。Bustor家は収入の全てが食費に消えている。

「フルーツが無いならケーキを食べればいいじゃない?両方買えないなら奪えばいいのですわ。あらこんな所に得物 (凶器)が

姉さま…。なんですかそのマリー・アントワネットかと思えば織田信長みたいな… 「鳴かぬなら殺してしまへ」みたいな理論は…。


-30分後-

ここはフェルッチオ・ジャンクション。
新大陸の大動脈とも言うべき街道。

人通りも多いんだけど、それを狙った猛獣が現われることでも有名なな、旅の難所。
多くの観光客や行商人が襲われたという話は後を絶たず。
この近くの野獣は人間を襲い、更にその持ち物を奪い、所有しているというわけ。

そしてそれを奪う凶獣がここに一匹。

「アースクウェイク!!あははははははっ!」
姉 さんは狂ったように笑いながら、地面に拳を何度も叩き付けます。

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姉さまの手から解き放たれた衝撃波は、哀れな野生動物を空中に跳ね飛ばします。

姉さんが拳を打ち付けるたび、巨大なイノシシや大蜘蛛が中に舞い地面に叩き付けられ、まだ息のある奴に僕が… 女王陛下から賜った剣で引導を渡します。
女王陛下はそんな事をするために、我が家門に武具を支給されたのでしょうか?


そしてかつては果物商人の荷であったと思われるグアバやパパイヤがゴロゴロと。

これが僕ら、Bustor家の「狩り」だなんて。
ああ、食うためとは言え、こんな殺戮をいつまで…。

っていうか、同じ開拓でも姉さんの技は宅地造成とかに使ったほうが良いのではないでしょうか


 
ああ、遠くでマスケッティア(銃士)が猟銃を使い、華麗に獣たちを狩っているのが見えます。

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姉さん、やはり華族である我々の狩りはあのように優雅に…。

 


あ、あれ?Arlon兄さん?

「やあ、そこにいるのは姉さんにJanじゃないか!騒がしい輩がいると思ったら君たちかぁ。僕も新学期が始まるまでの間、 大陸でバカンスを過ごそうかと思ってね!」

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いやその、兄さん


「なんだ、Jan。そうか姉さんの豪快なジェノサイド (虐殺)に付き合わされていたんだな?。ハッハッハ、相変わらず激しいお人だ、姉さんも!丁度いい、 君たちに華族の狩りの優雅さを教えてあげようじゃないか。」

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いや兄さん、だから爽やかに笑ってる場合では


「なに遠慮してるんだ?弟よ…せっかく偶然にも兄弟が再会しt」

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「アースクウェイク!アースクウェイク!!」


あ。

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「ん?・・・うわ、うあああああああああ!」

 

 

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Sena「あはははははは!アースクゥエイk」

そう、不用意に近づいた兄さまは、魔法で吹き飛ばされたイノシシが頭上に降るという、神懸かり的珍プレーに見舞われたのでした。

運命の神様は、僕らを偶然の再会という最高にドラマチックな形で引き合わせてくれたみたいです。

 

posted by Jan=Paul at 02:08| Comment(0) | TrackBack(2) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第2話 嵐、襲来

幼い頃から、僕は姉さまの下僕でした。
使い走りで足腰は鍛えられ、小突かれながら「痛みに折れない精神」も学びました。姉さま曰く、 これが極真スピリッツらしいです。

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幼少の僕と姉さま。完全にコントロール下に置かれてます。

その甲斐会って学生時代、中等部の武術大会ではいつも上位。
本当は激しい事は嫌いなのですが…いつしか父の奨めで剣術の道場に通うようになっていました。やがて意図せず、 学生時代は剣術の大会で常勝するほどに…。

 


 

女王陛下から賜った移民用支給品の剣の柄をいじっていると私に聞きなれた罵声が浴びせられました。

「お〜そ〜い〜!おそいオソイ遅いっ!だから貴方はLisaにも愛想をつかされてしまうのだわ!貴方などこの私の下僕!肉の盾! 木偶人形!がお似合いなのだわ!
さあ、判ったらこの未開の地で私の栄光の道、グローリアスロードをメイクするサポートをレッツドゥーイン!」

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暖かな陽だまりの噴水広場にこだまする罵詈雑言…

なんなんですか姉さま、その珍妙な言葉遣いは…。

「シャーラップ!ノイズィなワードはストッピング!ミーのアンドレ先生に対するリスペクツを……」

ああ、おいたわしや。
姉さま、新大陸の毒気にお脳を侵されたか…なんだか訳の判らぬ事に……。
イヤミかダチョウ倶楽部みたいになっていらっしゃる。

そして何故、Lisaが突然決まった僕の新大陸行きに腹を立て大暴れの挙句、半ば追い出されるように故郷を後にした事を知ってますか… 。

「矮小且つ短小○茎なあんたの事なんて、まるっとオールお見通しなのだわ!」

酷い…相変わらず…。短小包○は関係ないでしょう!?
あ、そんなことより姉さま。
父さまから資金を預かってまいりました。無駄遣いするなと……

「よ こ せ っ ! 」

ア、アッー!

父さまから預かった封筒を見るや否や、引っ手繰るように取り上げると、姉さまは『アンドレ・ストリート』を一目散に駆け出しました。


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猪突猛進とはまさにこのこと。Bustor家の暴走シベリア超特急とはよく言ったものです。


姉さまの向った先では、なにやら婦女子が黄色い完成をあげて一人の男の前に列を作っています。

「Oh〜数多くの人々に美しいドリームと、そしてファンタジーを抱かせる私に、なにか用でも?」
青々とした髭剃り跡を撫でながら、筋肉でピチピチに張り詰めた純白のコスチュームに
身を包んだ男が、100万ドルの笑みに流し目を沿えて私に話し掛けてきました。

 

「アンドレ先生ぇ…」

あ、気がつくと姉さまも眼がハァト型になっていらっしゃる。

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おまけにアンドレ先生に擦り寄っていらっしゃる。


新大陸の毒気の正体はこの男か。

「先生のニュ…新作を…エクセレントなハットをプリーズ…モアー」

ニュ…って、無闇にヨコモジ使わないでいいからっ。言えてないし。
モアーじゃありませんから、姉さま。帰りますよっ。

先生だか政治家だかしりませんけど、ウチには装飾品を買う余裕なんてな…。

hat1 hat2

おぉ…ドウスル…アイ○ル…

 


買っちゃった♪えへ♪

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開拓移民とは言え華族の端くれ。お洒落は必要ですね♪

ゲシッ ゲシッ

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姉さま、武器はやめて…。

posted by Jan=Paul at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

プロローグ ‐つかの間の安息-

こんにちは。
僕の名前はJan=Paul Bustor

Janの綴りはJeanじゃねえのかよって突っ込みはしないでくださいね。
これでも、お父様から頂いた大切な名前なのですから。

決してお父様が綴りを間違えやがりくさっ(ry。

この『グラナド・エスパダ(Granado Espada)』大陸にフェルッチオ・エスパダ(Ferruccio Espada)伯が上陸してから60年あまり。
急速な発展を遂げた新大陸だけど、まだまだ未開の地は残されています。

大陸のそこかしこに残された遺跡や洞窟には魑魅魍魎が闊歩する有様。
そこで、移民局は更なる開拓を進めるべく、大量の移民を再開したというわけです。

野心溢れる冒険家の末裔で、手にした富と名声によって一代でBustor家を築き上げたわが父様もそこに乗っかり… と言いたいところだけど、おもいっきり食いついたのは実は姉さまことSena ”出戻り”Bustor

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傍若無人・言語道断・天地無用を絵に描いたような姉さまは、新大陸と富と名声と”こんどこそ”玉の輿を短絡的に結び付け、 移民の申し込みをしちゃったわけ。

父さまはといえば、以前は野心家で鳴らした豪快な男だったのに、今はすっかり好々爺。
姉さまの「大陸に渡る!」という突然の申し出も、毎日の様に我が家を引っ掻き回す大型ハリケーン娘の厄介払いができるとあって、 二つ返事でOK。

「わがBustor家の評判を落とすようなことはしてくれるなよ…」

という訓告はあったものの、姉さまがそれをしおらしく聞くはずも無く…。
ともあれ、暫くの間、我が家には短い安息が訪れたんです。

そう、あの日までは…。

posted by Jan=Paul at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第1話 謀略華族

ここはリボルドウェ(reubol doeux)。グラナド・エスパダ大陸の開拓移民局が存在する、言わば玄関みたいな都市。
移民はコインブラの港に着いたあと、まずここへ来て移民に関する様々な登録ごとを行うんです。

って。

父さま、何故僕はリボルドウェなんかに居るのでしょう

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リボルドウェ噴水前広場にて

嵐(姉さま)が去り静かになった故郷で、兄さまが家督を継いだBustor家の近くで、 ガールフレンドのLisaを嫁に迎えて穏やかに暮らす筈だったのに…。

敷地内に白い壁の離れを作ってもらって、そこで大きくてふかふかの犬を飼いながらLisaと二人で暮らしたい…。
庭には、彼女の好きなマーガレットをたくさん植えて、僕は生まれてくる子供の為に日曜大工でシーソーを作るんだ…。
あ、ブランコも必y(ry。

 


 

遡る事2週間ほど前。
Bustor家に届いた凶報。

「資金が尽きました。援助を求む。」

言うまでも無くリボルドウェのバラックに住む姉さまから。

移民はバラックと呼ばれる部屋を割り当てられ、そこで生活をスタートします。
必要最小限の設備とは言うものの、それなりの家柄の人間が多い移民が満足するだけのものは与えられている筈なのですが……。

姉さまはそれすら気に食わず市内のホテルのスウィートに長期滞在し、殿方を連れ込み、移民局から割振られる仕事もせずにふらふらと… もとい、悠悠自適の生活を堪能していたらしいのです(これは後から移民局の方に聞いた話なのですが)。
更にはリボルドウェ一のイカれ…じゃない、伊達男、アンドレ・ジャンジール先生とやらにのぼせ上がり、 彼のグルーピーに加わり父さまから頂いた開拓資金を散財。


そんな事とは露知らず。
好々爺と化した父さまは、私に言いました。

「Janよ、Senaに資金を届けてやってほしい。」

はあ、父さま。
ならば使いの者を遣ればよろしいのでは?

「わしとて、耄碌はしておらん。誰もが野心に燃えるこの時代、使いの者とは言え大金を手にして未開の土地に渡れば、 どう変わるか判ったものではない。そうだろう?
それにSenaがどんなじゃじゃ馬かも、よーく心得ておる。
使いのものを言いくるめ、届いてないなどと言って何度も援助を求められても困るのでな。」

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何故か家人の目を避け、僕を外へ連れ出した父さま

確かに。
大金を持って未開の地へなんて、そう簡単に他人にお願いできませんね……。

「そこでだ、Jan。お前にこの金を託す。お前なら確実にSenaのところまでこれをを届けてくれると信じておる。」

そりゃあ僕は逃げたりしません。だって、僕にはLisaと結婚して敷地内に白い(以下略。

「そうだ。お前は兄と共にこの本家Bustor家を守る人間だ。頼んだぞ、Jan。生憎、Arlonは留学先中で、 新大陸には次の休みに直行すると言っておる。頼れるのはお前だけなのだ。あの暴走機関車に、必ず届けてくれ…。」

言うに事欠いて暴走機関車と来たもんだ。
そう言うと、父さまは問答無用で船の切符を私に手渡すのでした。

ともあれ、わかりました父さま。御意のままに!
必ずやBustor家発展のため、姉さまに開拓資金を届けて戻ってまいります!

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父さまが心なしか邪悪にほくそえんでいらっしゃるのは気のせいでしょうか…。


後で知った事ですが。
姉さまの手紙には追伸があったようで。
いや、執事がこっそり教えてくれたのですが。

「…あと、リボルドウェで下男を雇うのは資金効率が悪すぎます。不本意ながら移民局に媚びを売って、 辛うじてバラックに二人住めるように手配しました。Janをこちらに遣してください。そうすれば私はあと1年戦える。」

…聞かなきゃよかった。
最後の方は意味不明ですが、姉さま、最初から使い走りが欲しかったようです。

 

posted by Jan=Paul at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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