2006年05月11日

第2話 嵐、襲来

幼い頃から、僕は姉さまの下僕でした。
使い走りで足腰は鍛えられ、小突かれながら「痛みに折れない精神」も学びました。姉さま曰く、 これが極真スピリッツらしいです。

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幼少の僕と姉さま。完全にコントロール下に置かれてます。

その甲斐会って学生時代、中等部の武術大会ではいつも上位。
本当は激しい事は嫌いなのですが…いつしか父の奨めで剣術の道場に通うようになっていました。やがて意図せず、 学生時代は剣術の大会で常勝するほどに…。

 


 

女王陛下から賜った移民用支給品の剣の柄をいじっていると私に聞きなれた罵声が浴びせられました。

「お〜そ〜い〜!おそいオソイ遅いっ!だから貴方はLisaにも愛想をつかされてしまうのだわ!貴方などこの私の下僕!肉の盾! 木偶人形!がお似合いなのだわ!
さあ、判ったらこの未開の地で私の栄光の道、グローリアスロードをメイクするサポートをレッツドゥーイン!」

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暖かな陽だまりの噴水広場にこだまする罵詈雑言…

なんなんですか姉さま、その珍妙な言葉遣いは…。

「シャーラップ!ノイズィなワードはストッピング!ミーのアンドレ先生に対するリスペクツを……」

ああ、おいたわしや。
姉さま、新大陸の毒気にお脳を侵されたか…なんだか訳の判らぬ事に……。
イヤミかダチョウ倶楽部みたいになっていらっしゃる。

そして何故、Lisaが突然決まった僕の新大陸行きに腹を立て大暴れの挙句、半ば追い出されるように故郷を後にした事を知ってますか… 。

「矮小且つ短小○茎なあんたの事なんて、まるっとオールお見通しなのだわ!」

酷い…相変わらず…。短小包○は関係ないでしょう!?
あ、そんなことより姉さま。
父さまから資金を預かってまいりました。無駄遣いするなと……

「よ こ せ っ ! 」

ア、アッー!

父さまから預かった封筒を見るや否や、引っ手繰るように取り上げると、姉さまは『アンドレ・ストリート』を一目散に駆け出しました。


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猪突猛進とはまさにこのこと。Bustor家の暴走シベリア超特急とはよく言ったものです。


姉さまの向った先では、なにやら婦女子が黄色い完成をあげて一人の男の前に列を作っています。

「Oh〜数多くの人々に美しいドリームと、そしてファンタジーを抱かせる私に、なにか用でも?」
青々とした髭剃り跡を撫でながら、筋肉でピチピチに張り詰めた純白のコスチュームに
身を包んだ男が、100万ドルの笑みに流し目を沿えて私に話し掛けてきました。

 

「アンドレ先生ぇ…」

あ、気がつくと姉さまも眼がハァト型になっていらっしゃる。

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おまけにアンドレ先生に擦り寄っていらっしゃる。


新大陸の毒気の正体はこの男か。

「先生のニュ…新作を…エクセレントなハットをプリーズ…モアー」

ニュ…って、無闇にヨコモジ使わないでいいからっ。言えてないし。
モアーじゃありませんから、姉さま。帰りますよっ。

先生だか政治家だかしりませんけど、ウチには装飾品を買う余裕なんてな…。

hat1 hat2

おぉ…ドウスル…アイ○ル…

 


買っちゃった♪えへ♪

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開拓移民とは言え華族の端くれ。お洒落は必要ですね♪

ゲシッ ゲシッ

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姉さま、武器はやめて…。

posted by Jan=Paul at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 華族の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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